2018年12月25日火曜日

iPhoneの画面をボイスオーバーの音声付きでパソコンの画面に出力する


例えば、 
・iPhoneの画面をパソコンに写してプレゼンテーションに活用する 
・iPhoneアプリの使い方をデモンストレーションする 
などといった場合、iPhoneの画面をボイスオーバーの音声付きでパソコンの画面に出力することができれば助かります。 
ここでは、Appleが開発したワイヤレスディスプレイ伝送技術「AirPlay」を利用して、Wi-Fi経由でiPhoneの画面をボイスオーバーの音声付きでパソコンの画面に出力する2つの方法を紹介します。 
1.「LonelyScreen」というソフトウェアを利用する方法 
【ダウンロードとインストール】 
まず、「窓の杜」 
https://forest.watch.impress.co.jp/library/software/lonelyscreen/download_11587.html
から、 
lonelyscreen-win-installer.exe 
をダウンロードします。 
次に、ダウンロードしたインストールファイル(lonelyscreen-win-installer.exe)を利用して「LonelyScreen」をインストールします。 
【iPhoneの画面をWi-Fi接続でパソコンの画面に出力する】 
a.「LonelyScreen」をインストールしたパソコンとiPhoneを同一のネットワークに接続します。 
b.パソコン側で、「LonelyScreen」を起動します。 
なお、「LonelyScreen」の初回起動時に「Windows セキュリティの重要な警告」という画面が表示された場合には、「アクセスを許可する」というボタンを実行すると、自動的にメイン画面が表示されます。 
その際に「Warning: You are using a free trial version. Do you want to subscribe now?(警告:無料トライアルバージョンを利用しています。今すぐ購入しますか?)」と表示されるので、「Maybe Later」ボタンをクリックするかESCキーを押すとiPhone 画面が表示されます。 
c.iPhoneの[「コントロールセンター」の「画面ミラーリング」というボタンをダブルタップします。 
VoiceOverを使っている場合、コントロールセンターを開くには、画面上部をタップし、VoiceOverのフォーカスをステータスバー(時刻やバッテリー残量が表示されている部分)に移動した後、3本の指で画面の下から上にスワイプします。 
d.「LonelyScreen」が「画面ミラーリング」の接続先として選択できるようになりますので、「LonelyScreen」という項目を選んでダブルタップすれば、iPhoneの画面がパソコンの「LonelyScreen」上に出力されます。 
その際、VoiceOverの音声は、iPhoneからではなく、パソコンから聞こえるようになりますが、VoiceOverの音声は、やや小さめになる傾向はありそうです。 
【ソフトの概要】 
・ソフト種別:フリーソフト 
・対応環境:Windows 2000/Server 2003/Vista/7/8/8.1/10 
・ダウンロード(窓の杜) 
https://forest.watch.impress.co.jp/library/software/lonelyscreen/download_11587.html
2.「ApowerMirror」というソフトウェアを利用する方法 
【ダウンロードとインストール】 
まず、提供元の「Apowersoft Limited」のサイト 
https://www.apowersoft.jp/phone-mirror
へアクセスし、「ダウンロード」ボタンをクリックしてダウンロードします。 
次に、ダウンロードしたセットアップファイル(apowermirror.exe)を利用してインストールします。 
【iPhoneの画面をWi-Fi接続でパソコンの画面に出力する】 
iPhoneの画面をWi-Fi接続でパソコンの画面に出力する場合は、事前に iTunes のインストールが必要となります。 
a.「ApowerMirror」をインストールしたパソコンとiPhoneを同一のネットワークに接続します。 
b.「ApowerMirror」を起動すると「ゲスト、無料のアカウント、VIPアカウント」画面が表示されますので、画面右上の「×」ボタンをクリックするか、 
Alt + F4 
を押してこの画面を閉じます。 
なお、無料のアカウントを作成すると利用できる機能が広がります。 
c.iPhoneの[「コントロールセンター」の「画面ミラーリング」というボタンをダブルタップします。 
VoiceOverを使っている場合、コントロールセンターを開くには、画面上部をタップし、VoiceOverのフォーカスをステータスバー(時刻やバッテリー残量が表示されている部分)に移動した後、3本の指で画面の下から上にスワイプします。 
d.「Apowersoft [xxxxxx]」(※xxxxxは Windows のアカウント名)が「画面ミラーリング」の接続先として選択できるようになりますので、この項目をダブルタップすれば、iPhoneの画面がパソコンに出力されます。 
その際、VoiceOverの音声は、iPhoneからではなく、パソコンから聞こえるようになりますが、VoiceOverの音声は、やや小さめになる傾向があるようです。 
【その他】 
マウス操作にはなってしまいますが、画面をキャプチャーしたり、画面を MP4/WMV/AVI/MOV/FLV/MPEG/VOB/ASF/GIFなどの形式で録画できるようです。 
詳しくは、 
ApowerMirror の評価・使い方 - フリーソフト100 
https://freesoft-100.com/review/apowermirror.html
をご参照ください。 
【ソフトの概要】 
・ソフト種別:シェアウェア(体験版有り) 
・対応環境:Windows 7/8/8.1/10 
・ダウンロード 
https://freesoft-100.com/download/apowermirror/
※本ソフトはシェアウェアですが、無料で試用できます。 
体験版では接続可能台数が1台まで、フルスクリーン表示不可、録画時間は3分まで、フルスクリーン表示不可、録画に広告やウォーターマークが追加される制限があります。 
※iPhoneを利用する場合は、iTunesのインストールが必要になります。 
iTunesをインストールする際に同時にインストールされる「Bonjour Service」というのが必要となるようです。 
iPhoneがApowerMirrorに接続できない解決策 
https://www.apowersoft.jp/community/topic/solutions-to-iphone-cannot-connect-to-apowermirror.html
「Bonjour Service」というのは、
Bonjour - Wikipedia 
https://ja.wikipedia.org/wiki/Bonjour
によると、米国のapple社が考案した、設定を必要としないネットワーク技術のことで、ネットワークと物理的につなぐだけで、自動的にネットワークを検出し、認識するのだそうです。 
【追記1】
LonelyScreenは、パソコンにインストールすると、パソコン起動と同時に起動するようになります。
この自動起動を無効にするには、以下のように操作します。
●Windows10の場合
1.Ctrl + Shift + ESC などでWindowsタスクマネージャを起動して、「詳細表示」にします。
2. Ctrl + Tab で表示タブを「スタートアップ」タブに変更します。
3. LonelyScreen.exe
という項目にカーソルを合わせ、Application キーを押して表示されるメニュー項目から「無効化」を選択します。
●Windows7の場合
1. Windows + R で「ファイル名を指定して実行」のボックスを開き、
msconfig
と入力して「システム構成」を開きます。
2.「スタートアップ」タブに表示されている
LonelyScreen.exe
のチェックを外します。
3. Tab キーを押していって「OK」ボタンで Enter します。
途中に「すべて無効にする」というボタンがありますが、このボタンでは Enter しないようにくれぐれもご注意ください。
【追記2】
LonelyScreenを起動後、
Windows + 上矢印
でウィンドウを最大化した方がiOS機器のアイコンが分かりやすくなるように感じました。

2018年12月12日水曜日

Microsoft Excel 2016で簡易なカレンダーを作成する

ここでは、Microsoft Excel 2016を利用して、メモ書き等が入力できる2019年の簡易なカレンダーを作成してみました。

この作成手順も参考にしながら、ご自身で利用しやすいカレンダーを作成してみてください。

★ここで取り上げた Excel 2016 でのキー操作
【A1セルにカーソルを移動】
Ctrl + Home

【カーソルがあるセルからデータが入力されているセルまで選択】
Ctrl + Shift + :

【現在表示されているシートの左側に新しいシートを追加】
Shift + F11
あるいは、
Alt + Shift + F1
※Excel 2013 以降では、[新しいシート]ボタンをマウスで左クリックすることで、右側にシートを追加できます。

【シートの名前を変更】
Altキー、Hキー、Oキー、Rキー
この時、4つのキーを同時に押すのではなく、ひとつずつ順番に押すようにします。
すると、シート名が選択された状態になりますので、シート名を入力してから Enter キーを押して確定します。

【ワークシート間の移動】
・一つ右のシートへ移動
Ctrl + PageDown
・一つ左のシートへ移動
Ctrl + PageUp

★作成するカレンダーについて

【概要】
作成するカレンダーの概要は以下の通りです。
1.シート1枚に一ヶ月の予定を記入するようにし、カレンダーのブックは12枚のシートで構成する。
2.各シートの1行目には、年と該当の月を入力する。
→A1セルには 2019、B1セルには 年、C1セルには該当月、D1セルには 月 と入力
3.各シートの2行目以降には、日付・曜日を入力し、メモ書きのための空白欄を設ける。
→A2セルに日付、B2セルに曜日、C2セルは空欄とし、Excel 2016 の「オートフィル機能」を利用して該当月一ヶ月の予定を書き込めるようにする。

【作成手順1:準備】
1.Microsoft Excel を起動します。
Excel 2016 を起動すると、初期状態では、Excel 2016 の「オフィス スタート画面」が表示されますので、Esc キーを押して空白のブックを表示します。

2.Shift + F11
あるいは、
Alt + Shift + F1
の操作を行って、「シート12」までの新しいシートを現在表示されているシートの左側に追加します。

3.Ctrl + PageDown
あるいは、
Ctrl + PageUp
の操作を行って、最初のシート、「シート12」を表示します。

4.Ctrl + Home
の操作を行って、カーソルを A1 セルに移動します。

5. A1 セルに 2019
B1 セルに 年
C1 セルに 1
D1 セルに 月
と入力します。

6. 2019年の1月1日は火曜日ですので、
A2 セルに 1月1日
B2セルに 火曜日
と入力し、C2 セルは空欄のままにします。

【作成手順2:オートフィルによる連続データ入力】
★日付の連続入力
1. 1月1日 と入力してある A2 セルにカーソルを移動し、Shiftキーを抑えながら下矢印キーを押していって、A32 セルまでのセル範囲を選択します。

2.Altキー、Eキー、I(アイ)キー、Sキーと順に押します。

3.「連続データ」の画面が表示され、増分値(S): 1
と読みあげます。

4.Tabキーを押していって、「OK」ボタンに移動して Enterキーを押します。

5. A2 セルから A32 セルの範囲に、1月1日から1月31日までの日付が連続して入力されます。

★曜日の連続入力
1. 火曜日 と入力してある B2 セルにカーソルを合わせ、Shiftキーを抑えながら下矢印キーを押していって、B32 セルまでのセル範囲を選択します。

2. Altキー、Eキー、I(アイ)キー、Sキーと順に押すと、「連続データ」の画面が表示され、増分値(S): 1 と読みあげます。

3.Tabキーを押していって、データの種類が 日付(D) と読み上げられるラジオボタンに移動し、下矢印キーを押して、オートフィル(F) というラジオボタンに変更します。

4.Tabキーを押していって、「OK」ボタンに移動して Enterキーを押します。

5. B2 セルから B32 セルのセル範囲に、火曜日から順に曜日が入力されます。

【作成手順3:シートの名前の変更】
ここまで、最初のシート シート12 で作業をしてきましたが、このシートの名前を 1月 に変更した方が分かりやすいので、 シート12 というシートの名前を 1月 に変更します。

Altキー、Hキー、Oキー、Rキーと順番に押します。
すると、シート名が選択された状態になりますので、 1月 と入力してから Enter キーを押して確定します。

【作成手順4:他の月の予定の入力】
2月以降のデータの入力も上の手順と同様に行い、シート11 というシート名を 2月 に、シート10 というシート名を 3月 に、といった具合にシートの名前を変更します。

【作成手順5:その他】
カレンダーのデータをExcelではなしに、テキストファイルで管理したい、という方もいらっしゃるかもしれません。

その場合は、該当月のシートを表示し、
Ctrl + Home
で A1 セルに移動し、
Ctrl + Shift + :
で、データが入力してあるセル範囲のデータを選択し、
Ctrl + C
などで、そのデータをクリップボードにコピーします。
その状態で MyEdit などのエディターを起動し、
Ctrl + V
などでエディターに貼り付ければOKです。

追記:
この記事を読まれた方から、
エクセルカレンダーテンプレート2018年・2019年 | アラクネ
https://www.arachne.jp/excelcalendar/
というページを紹介していただきました。
このページには、いろいろなカレンダーがそろっていますので、ご自身が利用しやすいと思うカレンダーをダウンロードしてご利用ください。
ちなみに、
月間計画表
という項目の
エクセルカレンダー2019_月間計画表
https://www.arachne.jp/excelcalendar/xlsfile/excelcalendar_monthlyplanner_2019.xlsx
というのは、1ヶ月1シート、12枚のシートで構成されているカレンダーですが、ここで作成したカレンダーよりもはるかにかっこいいカレンダーになっています。